Shogo Okamuro
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プログラム検証器の自作とCI/CDの効率化技法
プログラム検証器の自作とCI/CDの効率化技法 この記事は、セキュリティ・キャンプ全国大会 2024 でのプログラム検証器を基にして、プログラム検証器の自作とCI/CDの効率化技法について解説しています。以下はそのサマリーです。 目的 プログラム検証器自作に関する情報が乏しい現状を改善し、初心者が基礎的な機能を持つ検証器を簡単に完成させ、各自が追加したい機能を早期に実装できるようにすることを目的としています。 プログラム検証器の自作 このシリーズでは、Rustを使用して預言を使ったプログラム検証器を自作する方法を段階的に解説しています。以下は各回のリンクです。 第1回: Rustで預言を使ったプログラム検証器を自作しよう 1/3 第2回: Rustで預言を使ったプログラム検証器を自作しよう 2/3 第3回:… Read More
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AI技術を活用した効率化とコスト削減の取り組み
AI技術を活用した効率化とコスト削減の取り組み 昨今、AI技術の進化により企業の業務効率化やコスト削減が注目されています。特に、生成AIを活用したプロセスの自動化や、データ解析による意思決定の最適化が、その具体例として挙げられます。ここでは、LLM(大規模言語モデル)を含むAI技術を利用した効率化の取り組みとコスト削減の可能性について紹介します。 生成AIとLLMを用いたプロセスの効率化 LLMのAPIを活用した作業効率化 LLMを用いたAPIの使用は、企業にとって業務効率を大幅に向上させる手段となっています。例えば、Gemini-2.0-Flashはその性能の高さとコストパフォーマンスにより、多くの企業で採用されています。このAPIを利用することにより、大量のデータから迅速に有益な情報を抽出し、意思決定をサポートできるようになります。 DeepRAGによる検索精度の向上 また、「DeepRAG」という手法を用いることで、企業内外のデータから高度な検索を行うことが可能です。DeepRAGは、ドキュメントの関連性を考慮しながら精度の高い検索結果を提供するため、情報の取り出しやすさが向上します。株式会社ナレッジセンスが提供するこの技術は、特に多量のデータを扱うエンタープライズ向けに重要なツールとなっています。 AI技術によるコスト削減の実現 自動化による人件費の削減 AI技術は、プロセスの自動化を可能にすることで、従業員の負担を軽減し、人件費の削減に寄与します。例えば、オープンソースプロジェクトの開発支援プラットフォーム「OSS-Rewards-Agent」は、AIエージェントを活用して開発者への報酬配布を自動化しました。このようなシステムにより、人的リソースを削減しつつプロジェクトの進行を効率化できます。 ITインフラの最適化 さらに、クラウドサービスにおけるインフラストラクチャの最適化も、AI技術を使用して進められています。Azure Database for MySQL… Read More
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Nixで始める開発環境構築法
Nixで始める開発環境構築法 最近、Nixに対する注目が高まっており、特に開発環境を効率的に管理したいと考えている開発者にとってNixは魅力的な選択肢となるでしょう。しかし、Nixを始めようとした際に情報が不足していると感じることも多いです。そこで、本記事ではNixを利用して開発環境を構築するための最初のステップを紹介します。 対象者 埋め込みモデルに興味がある方 ローカルLLMに興味がある方 Webアプリ開発に興味がある方 検証環境 ミニPC(M30A): N100(4core)@3.40GHz, 16GB # フロントエンド, バックエンド(埋め込み含む) Mac Studio(M2… Read More
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Next.jsでの効率向上とReactの最適化利用
Next.jsを活用した効率的なWebサービス開発とReactの最適化手法 Webサービスの立ち上げにおいて、Next.jsは近年非常に人気の高いフレームワークとなっています。これは、個人プロジェクトでも業務でも第一の選択肢とされることが多く、他のフレームワークを検討する必要がないほど、その便利さと効率性が際立っています。 Next.jsの利点と選定理由 Next.jsはReactをベースとしたフレームワークで、サーバサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)による高速なパフォーマンスを提供します。これにより、実装時に手間を省きながら、ユーザーにとっても高速なエクスペリエンスを実現できます。さらに、ビジネスロジックに集中しやすくなるため、開発効率が格段に向上します。 Reactの新機能「useOptimistic」の活用 Reactの最新機能である「useOptimistic」は、データの楽観的更新を行うためのHookです。このHookを利用することで、データの更新からロード、表示までのプロセスを効率化し、ユーザーにはスムーズなインタラクションを提供することが可能です。これにより、アプリケーションの応答速度を向上させることができます。 Bad Practiceの回避:Next.js App Routerとデータ取得 Next.jsではReact Server Components(RSC)が基本となっており、データ取得の際に注意が必要です。特に、データ取得をuseEffect内で行うことは望ましくありません。これにより、パフォーマンス低下の原因となります。正しい設計パターンを選択することで、Next.js App Routerを最大限に活用できます。… Read More
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最新IT動向と技術活用事例集
最新IT動向と技術活用事例集 はじめに 皆さんこんにちは。長年IT業界に従事し、日々新たな技術に触れている者として、ここでは最新のIT動向とその活用事例について紹介したいと思います。数年ぶりの筆を取りますが、これを機により多くの情報を共有できればと思っています。 新卒採用における職種別採用 現在、多くの企業が「職種別採用」を取り入れています。これにより、従来の「配属ガチャ」がなくなり、採用時に具体的な配属への明確な展望を持てることが大きなメリットです。しかし、特に情報システムに関連する部門では、それぞれの職種に必要なスキルの把握が肝要です。新卒採用でのスキルマッチングの成功例についても紹介します。 ITプロジェクトの効率化を進める「Cursor Project Rules」 Project Rulesは、Cursorにおいて対話の中で必要なコンテキストを提供するための新機能です。この機能により、プロンプトのカスタムルールを超えて、具体的かつ個別的な指示が可能となり、プロジェクト管理の効率が格段に向上します。これを用いることでの成功事例を見ていきましょう。 Bun v1.2.3とフロントエンド開発の新しい潮流 JavaScriptランタイムとして注目を集めているBunが最新のバージョンでフロントエンド開発に新たな機能を追加しました。これにより、ReactやTailwind CSSといった人気技術の利用が一層容易になっています。本記事では、これらの技術がどのように活用されているのか具体的な事例を紹介します。 音声入力技術の課題解決事例… Read More
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EDRが脅威検出にどう役立つかを解説
EDRが脅威検出にどう役立つかを解説 はじめに EDRとは、Endpoint Detection and Responseの略であり、各エンドポイントの詳細なログを収集・分析することで、脅威が侵入した際の被害拡大を防ぐセキュリティソリューションです。従来のアンチウイルスソフトウェアとは異なり、EDRは既知のマルウェアのシグネチャだけでなく、未知の脅威に対する検出能力を持つ点で優れています。 EDRの主な機能 EDRは、以下のような機能を提供します。 リアルタイムモニタリング:エンドポイント上の動作を監視し、異常な活動をリアルタイムで検出します。 詳細なログ収集:エンドポイントのアクティビティを詳細にログに記録し、後の分析に役立てます。 インシデントレスポンス:脅威が発見された場合に迅速に対応するためのツールを提供します。 従来のセキュリティ製品との違い 従来のアンチウイルスソフトウェアは、既知のマルウェアのシグネチャをベースにしており、新しい脅威を検出するには限界があります。一方、EDRは行動分析に基づいており、未知の脅威や攻撃パターンを特定する能力を持っています。また、単一のシステムではなく、ネットワーク全体にわたって脅威を監視し、全体像を把握することが可能です。 使用例 例えば、企業のIT部門はEDRを使用して、従業員の端末からの不正アクセスやデータの漏えいを防止します。これにより、企業はサイバー攻撃に対してより強固な防御を構築することができ、迅速なインシデント対応を実現できます。… Read More
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「VSCode設定のプロファイル管理法を解説」
VSCode設定のプロファイル管理法を解説 VSCode(Visual Studio Code)は、多くの開発者に愛用されているコードエディターです。しかし、プロジェクトごとに異なる設定が必要な場合もあり、効率的に設定を管理する方法を知っておくと便利です。本記事では、VSCodeの設定をプロファイル機能を使って整理し、どのように管理すればよいかを徹底解説します。 プロファイル機能を活用したVSCodeの設定管理 VSCodeでは、設定をプロファイル単位で管理することが可能です。プロファイル機能をうまく利用することで、プロジェクト間での設定の混在を防ぎ、よりクリーンな環境で開発を行うことができます。 ① どのワークスペースでも有効化したい設定 共通して使用したい設定は既定(Default)のプロファイルで管理します。これにより、新しいワークスペースを作成する際にも基本的な設定が即座に適用されるため、初期設定に時間を取られることがなくなります。 ② 特定のワークスペースにおいて、チームで合意した設定 特定のワークスペースでは、そのプロジェクトに特化した設定が必要になることが多いです。各ワークスペースごとに設定ファイル(.vscode/settings.jsonなど)を利用し、チームで合意した設定を反映させます。これにより、プロジェクトの一貫性を保つことができます。 ③ 個人の開発スタイルに合わせた設定 個別の開発スタイルや好みに応じた設定もプロファイルで管理できます。この設定は個人のエディター体験を向上させ、開発効率をさらに高めることができます。… Read More
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NestJS開発での課題と改善点の検討
はじめに バックエンド開発においてもTypeScriptの利用が増加しています。その中でNestJSは、opinionatedなフレームワークとして注目されています。特に大規模な開発においては、効率的な構造と強力なサポートが魅力的です。しかし、実際にNestJSを使用すると、その評価は必ずしも「too much」でなく、「not enough」と感じるケースも存在します。本記事では、NestJS開発における課題と改善点を検討しつつ、その特性と既存の技術との比較についても考察します。 NestJSの基本概要とその特長 TypeScriptへの対応とopinionatedフレームワークとしての立場 NestJSは、TypeScriptを全面的にサポートしたNode.js用のフレームワークです。これは、Angularからインスピレーションを受けた構造とパターンを用いており、開発者に具体的な設計指針(opinionated structure)を提供します。こうした構造により、特に大規模なプロジェクトにおいて一貫性と効率を提供します。 層構造とDDDの採用 NestJSは、Controller、Service、Module、そしてMiddlewareといった明確な層を持っています。特にDDD(ドメイン駆動設計)を実装するには、理想的な設計と言えるかもしれません。しかし、ユースケース層やドメイン層の構築においては、少々の不足を感じることもあります。 NestJSでの課題と改善点 「not enough」と感じる理由 NestJSを利用する中で、特にDDDの観点から批評されるのは、Service層とその上位構造の扱いです。ドメインオブジェクトやエンティティの管理、ビジネスロジックの抽象化に対するサポートが不足していると感じる開発者が多いです。 改善案… Read More
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おかむー
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